2023/11/03に公開
2023/12/16
Swift
とSwiftUI
は、両方ともAppleによって提供されるソフトウェア開発のためのツールですが、それぞれ異なる役割と特性を持っています。
本記事では、これらの2つの要素の違いについて詳しく解説します。
Swiftは、Apple社が2014年に開発し、オープンソースとして公開したプログラミング言語です。Swiftが登場する前は、iOSやMacOSアプリの開発にはObjective-Cという言語が主に使用されていましたが、Objective-Cは難解で複雑な言語であるため、開発者にとって学習コストが高かったり、実行速度が遅かったりする課題がありました。Swiftはこれらの課題を解決するような以下の特徴があります。
Swiftはネイティブアプリの開発に特化したプログラミング言語です。ネイティブアプリとはスマートフォンやタブレットに、App StoreやGoogle Playなどのアプリケーションストア経由でインストールして使用するアプリのことです。
特定のプラットフォーム専用に開発されているため、カメラやプッシュ通知、OSの機能など、デバイスが持つ多彩な機能を活用することができます。
Swiftは、オブジェクト指向プログラミングを取り入れており、C++、C#、Java、Rubyなどの他のプログラミング言語と文法が類似しています。そのため、他のプログラミング言語の経験者にとっては学習コストが比較的低いと言えます。また、Objective-Cと比べて処理速度が速いことも特徴の一つです。
SwiftUIはSwiftで使用できるUIフレームワークです。そもそもUIフレームワークとは、UIを構築するための事前に設計されたUIコンポーネントを指します。つまりSwiftUIを使用することでアプリのUIを簡単かつ効果的に作成することができます。
上記の通り、Swiftはプログラミング言語、SwiftUIはUIフレームワークです。UIフレームワークは他にもUIKitと呼ばれるものがあり、こちらはSwiftUIより前から存在するため、実装できる機能が多く揃っています。そのため、現時点ではSwiftUIへ完全移行とはなっておらず、SwiftUIとUIKitを組み合わせて開発を進めている例も多くあります。
また、開発方式がStoryboard開発から徐々にSwiftUI開発へ移行していることも把握しておきましょう。Storyboard開発は、ボタンやアイコンなどの部品をドラッグ&ドロップで配置しながら直感的に作ることができますが、2019年にSwiftUI開発が登場したことで、アプリケーションのUI設計と開発の方法が大きく変わりました。SwiftUIは宣言的な構文でUI要素やレイアウトを簡潔に記述し、コードの可読性と保守性を向上させることができます。
宣言的UIに関しては、宣言的UIと命令的UIの違いを調べてみたをお読みください。
いかがだったでしょうか。本記事を通して「SwiftとSwiftUIの違い」や「UIKitとSwiftUIの違い」などを理解していただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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